砂漠の花

どうして出会ってしまったのか

 

自立した女、出来る女と周囲から評価され

男性的な立ち位置が

私に一番ふさわしいと

すでに女はきっぱり捨てていた

 

 

 

 

そう

捨てていたはずなのに

 

 

 

何も望んでいなかった

 

 

 

無機質な夫との生活が

私にはぴったりと

 

 

愛も恋も譫言だと

 

 

なにも欲してなかったはずなのに

 

 

私の心はいつもカラカラで

 

満たされることなど永遠に来ないと

 

ずっと信じて生きてきた

 

 

それが私の生き様と

 

 

 

仕事と家庭が普通に存在していれば

 

 

あとは何も欲しくなかった

 

 

それでいいと思っていた

 

 

 

 

貴方に出会うまでは